〈季節の手仕事〉2022年8月 自家製柚子胡椒

Recipe

青柚子と青唐辛子の旬の時期が重なる8月。

以前から作ってみたいと思っていた自家製柚子胡椒を作りました。

青柚子の皮を擦りおろすのは根気のいる作業で、単純作業を楽しんでずっと続けられるタイプの私でも挫けそうになりましたが、その分出来上がった柚子胡椒への愛着もひとしおです。

ひと口味見をしてみると、ピリリと鋭い辛味と夏の暑さを吹き飛ばしてくれるような爽やかな香り。

1週間ほど経つと、唐辛子の辛味が落ち着くということなので、少し冷蔵庫で寝かせてみるところ。味の変化を楽しみながら少しずつ大切に食べようと思います。

自家製柚子胡椒のレシピ

材料

青柚子 小20個 ※擦りおろした皮25g

唐辛子 14本(50g)  ※種とワタを取り除き35g

塩 12g(青柚子の皮と唐辛子(種とワタを除いたもの)合計重量の20%)

▲青柚子が小ぶりサイズだったので、青唐辛子の残りは味噌漬けにしようかなと考えています。

作り方

1.青柚子の皮をおろし金で擦りおろす。
※青い皮の下の白い部分は苦味があるので、できるだけ皮の表面の青い部分を擦りおろすようにする。

2.唐辛子をみじん切りにする。
縦半分に切りヘタ、種、ワタを取り除きみじん切りにする。

3.塩の分量を計算して準備する。
擦りおろした青柚子の皮とみじん切りした唐辛子をそれぞれ重量をはかり、合計の20%の塩を準備する。

4.青柚子と塩を合わせる
青唐辛子をすり鉢で擦り、滑らかになったら塩と青柚子の皮を合わせて入れて好みの状態まで擦る。

5.保存する
煮沸消毒かアルコール消毒をした清潔な瓶に保存する。

▲擦りおろした青柚子の皮。
この擦りおろす作業が1番大変で、いつか誰かに自家製柚子胡椒をもらったら、おおいに感謝しようと思いました。
▲みじん切りにした青唐辛子。
刺激が強いので、作業中はポリエチレン手袋をするのがおすすめ。
▲まずは青唐辛子からすり鉢に入れて滑らかになるまで擦ります。
▲ある程度滑らかになったら塩と青柚子を加えます。
▲好みですが、このくらい滑らかになるまで擦ったら完成。

必要な道具

すり鉢

島根県にある、すり鉢専門メーカー元重製陶所のすり鉢を愛用しています。
すり鉢を専用に扱うメーカーとだけあって、大きさのバリエーションも豊富。
すり鉢は黒や茶色のものが多く、今まで好みのものになかなか巡りあえませんでしたが、この色とシンプルなデザインが気に入って購入しました。

▲こちらは7号サイズ。
▲底には滑り止めのゴムが付いているので、機能面も考えられた作りです。

おろし金&スクレーパー

擦りおろした青柚子がおろし金の刃や、すり鉢の溝に溜まってしまうのでそれを掻き出すのに大活躍。
柚子胡椒作りにスクレーパーは必須です。

おろし金はアイザワ工房のステンレスのもの、スクレーパーは青山ファーマーズマケットで購入しましたが、どちらも同じものをAmazonで発見しました。

▲おろし金は普段の薬味少量用にはこのサイズがぴったりなのですが、
柚子をたくさん擦りおろすので、もう少し取手部分が長く大きめのサイズがあるとより良いかもしれません。

材料と工程は非常にシンプルですが、やはり自家製で作るとなると手間がかかります。

市販の柚子胡椒はどこでも手に入るし、作るよりも安く手に入るかもしれません。

それでも季節の手仕事は、その手間をかけること自体に楽しみがあるのです。

季節の移り変わりを感じながら、旬の食材の美味しさと一緒に様々な想いを詰め込む作業。

毎年巡ってくるそれぞれの季節の手仕事は、年々上達していきたいなと思っています。

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