
大井町線沿線には、魅力的なベーカリーやスイーツのお店がたくさんあります。
その中でも、2026年4月に閉店してしまったヴァンドリュドは、私のお気に入りのベーカリーのひとつでした。
フランス・パリのベーカリーの日本1号店として、ポンパドウルが運営していたお店。駅前にあった青い外観が印象的で、前を通るたびにちょっとパリの街角を思わせるような、素敵な雰囲気がありました。
ヴァンドリュドの面白いところは、「何がおすすめ?」と聞くと、人によって返ってくる答えが違ったこと。
誰もがこれを買う、というひとつの看板商品だけではなく、それぞれにお気に入りのパンがある。そんなお店だったように思います。
そば粉を使ったパンをはじめ、ほかのベーカリーではあまり見かけないパンが並んでいたのも特徴的でした。
そんな中で、私が何度も買っていたのがクイニーアマン。



実はここのものを食べるまで、クイニーアマンにはそれほど惹かれていませんでした。
表面がベタベタとしていて、とにかく甘い。「今日はものすごく甘いものが食べたい」という時でなければ、パン屋さんで見かけても積極的には選ばない。私にとってはそんな存在でした。
それが、たまたまメディアでどこかのパティシエの方がヴァンドリュドのクイニーアマンを紹介しているのを見て、気になって購入してみたのがきっかけ。
食べてみると、それまで持っていたクイニーアマンのイメージが変わりました。
外側はしっかりとキャラメリゼされてカリッと香ばしく、中はバターの風味を感じる生地。甘さはもちろんあるのに、ただ甘いだけではなく、香ばしさとのバランスがよくて、ついもうひと口と食べ進めてしまいます。
それからは何度も自分用に買い、人にもたくさん差し上げました。
閉店してしまったお店のことを今さら記事にするのもどうかな、と少し迷いました。
もう買いに行くことができないものを紹介しても、誰かの役に立つわけではないかもしれません。
それでも、長くブログを書いていると、ここはおすすめ、これは買えます、という情報だけではなく、自分が本当においしいと思ったものを残しておいてもいいかなと思うようになりました。
何度も買って、誰かにあげて、おすすめして。
クイニーアマンに持っていたイメージまで変えてくれた、ヴァンドリュドの味。
いつか「あのクイニーアマン、おいしかったな」と思い出せるように。もう一度食べることはできないけれど、大好きだった味としてここに記録しておきたいと思います。
メジャーなものからマイナーなもの、お取り寄せからネットで買えるものまで。
順不同で自分の備忘録を兼ねて記録しています。
